想えば
最初の留学生のイナラが
スティしたときの資料に
好きな食べ物 きのこの山とあり
アメリカでも買える事を知る。
ロシア系アメリカ人で
少年の様なきゃしゃな女の子だった。
コピー用紙にいつも
ブラックジャック似のイラストを描いて
カモノハシが好きで
ハッサクって響きが好きで
夕食の後、
毎日のようにスタートレックを
「観ますか」と言っては
見せられた。(毎日はキツイ)
札幌祭りの時
中島公園へ一緒に行き
露天巡りをした。
なによりお化け屋敷が気に入り
翌日友達と二人でまた行ったと言う。
お洒落な娘で靴を10足持って来て
更に買ったりして
スーツケースがもう一つ増えた。
帰国の際 空港で
荷物の料金の心配をしたら
「ダイジョウブ」と言い、
窓口でロシア語と英語を混ぜたのか
担当者が困ってそのまま通した。
イナラは振り返り
「ね」
みたいなカオをした。
きっと今頃
食べてるかな。